次々に出るIT系新サービスに不安を抱く皆様へ
予てよりお知らせしている協業パートナーである、
インスタイルデザイン様（代表取締役社長 井上和彦）との商品研究開発作業が、
進んでおります。
昨今のサイバー攻撃の高度化は、攻撃を受けることや、
受けていることを前提とした安全を確保しなければならない状況となっています。
正視したくない事実ですが、国家機密から民間大手企業の情報漏洩まで、
事件発生の根底部分は同じです。
さて、弊社とインスタイルデザイン様との取組成果の社会貢献可能性とは、
下記のようなものと考えております。
例えば、昨今のITやサイバー社会の進展の中で、
羊飼い（IT系サービス事業者）と迷える子羊（消費者）の関係が、
加速度的に社会に浸透していると不安や懸念を抱く方が、
「なるほど」と頷くようなサービスを新たに出現させていく。ということです。
弊社は、情報資産の正当権限者の権利等を守りつつ、
その適切な利用に関しては極力手間のかからない社会基盤が必要と考えています。
同時に、重要な情報等を誰かに「お任せ的に管理してもらう」といった、
他者依存度を高めるのではなく、
弊社電子割符技術特性を活かして多様化する便利なサービス等をうまく利用し、
自らの権利や財産、プライバシー等の「情報資産」を、
簡便且つ適切に管理することが肝要です。
これは、多様性の重要性の観点からも非常に重要なことで、
一般消費者の皆様からすれば選択肢が広がることを意味します。
その際、非常に重要な仕組みとなりますので、
弊社電子割符のように、中長期間安定して動作していることや、
複数回外部評価を受け、いずれも高い安全性報告を受けている等の、
信頼できる技術を利用することは、大前提となります。
なぜならば、そうした情報基盤となっている「インターネット」自体が、
そもそも誰にも何も保証していないからです。
当然、その基盤上のサービスも然りですから、
サービス提供者が保証できない範囲も非常にたくさんあります。
だからこそ情報資産自体は、
最低限「正当な権限者自らが納得できる手段で安全を確保できる環境が必要」
です。
-「弊社及びGFI電子割符R2021，07」（PDF約780KB）-
ー参考ー
ご存じの方も多いと思いますが、弊社とNISC様との意見交換の際に生まれた、ー以上、参考終了ー
弊社電子割符技術の一般名称である「秘密分散技術」に関し、下記の報告書が、
公開されています。
出典：総務省報道「パーソナルデータの利用・流通に関する研究会」報告書の公表
～パーソナルデータの適正な利用・流通の促進に向けた方策～
平成２５年６月 P34
特に、情報理論的安全性を有する秘密分散技術を適用しているデータについて、
復号するために必要となる数の分散データが漏えいしていないことが確実である場合には、
漏えいしたデータを他の分散データと組み合わせ復号した場合に
保護されるパーソナルデータとなるものが含まれているとしても、
当該漏えいしたデータのみでは有意な情報がないことから、実質的影響はないものと して捉えることが可能である 68。
68 電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン第 22 条第 1 項第 2 項及びその解説参照
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000071.html
上記報告内容は、弊社がこれまで関係省庁や法曹界と意見交換をしてきた内容と、
同様な解釈で、一般的な説明をするとした場合には、
弊社がこれまで説明してきているように、
復元に至らない数の割符ファイル自体は、
事実上匿名化されている状態と解釈できる。
ということになります。
また、
「個人データの漏えい等の事案が発生した場合等の対応について」
の観点から、
「報告を要しない場合」
に該当すると考えられます。
但し、社会全体としての情報セキュリティに関する知見を高める意味では、
簡易な内容でもよいので、
「復元に至らない数の割符ファイルが漏えい等した」
と個人情報保護委員会や主務大臣等に連絡することを、
当該技術の標準化を推進している秘密分散法コンソーシアムとしては、
推奨しています。
もっと市民目線で、ＩＴ弱者でも利用可能な、
人に優しいサービス実現を目指しています。
GFI電子割符Rは、今後も広く社会に貢献していきます。
２０２１年０７月０７日 グローバルフレンドシップ株式会社 代表取締役社長 保倉 豊
本件に関し、ご質問等ありましたら、
まで、お問い合わせ下さい。
過去の関連リリースの一部：
- [2021.04.14] 「GFI電子割符(R)を利用したデジタルデータの原本性保証サービス」 http://www.gfi.co.jp/01news20210414_500.html
- [2020.12.19] －秘密分散法コンソーシアム公開資料についてのご案内－ http://www.gfi.co.jp/01news20201219_488.html
- [2020.10.16] 続報：割符DB for パーソナルデータ（仮称）の共同研究開発状況等 http://www.gfi.co.jp/01news20201016_482.html