電子割符(秘密分散技術)の標準化へ−2
先にリリース(2012,06,06)しておりますように、電子割符(秘密分散技術)の標準化に向けた取り組みに関し、賛同する有識者様及び協力者様等との間で、本格的な活動開始に向け準備作業を進めておりますので、その一部を報告いたします。
上記作業と並行し、標準化(JIS化及びISO化)に必要な関係団体等との意見交換等も行なっております。この取り組みは短期間に実現するものではありませんが、秘密分散技術(電子割符)が日本発の世界標準として広く健全に社会に普及すべく、第一歩を踏み出しております。
技術標準化に際し、ポイントとしましては、
- 国際社会も含めた、当該技術に関する要求事項の反映
- 市場先行事例の調査を通じて利用者が認識する当該技術概念の明確化と、利用者の求める当該技術への期待を、1の要求事項を踏まえながら標準化に反映
- 実社会での利用モデルを実地調査し、利用検討組織が参考とすることができるような代表的コンセプト、スコープを明確化
- 当該技術を長期間継続して利用する際に予見される、異なるシステム間で相互連携やシステム継承するために上位アプリケーション間で必要となるプロファイル、ファイル標準化等
1に関しては、これまでの調査・確認内容の再確認を基礎としてまとめ、2〜4に関しては、標準化の取り組みの初年度である本年は、特に当該技術を実際に導入又は実験等を実施した市場の先行事例先からの「声」を集約していくことに注力することになります。
次回は、実際の市場先行事例先へのインタビュー概要等をお知らせする予定です。尚、秘密分散技術自体のアルゴリズムに関しては当該技術の基本的概念等を明確化し、その範囲内であれば広く市場参入できるような標準化を実現する方針で、同業他社様や各方面からの参加も広く歓迎いたします。
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