ニュースリリース
2005年6月1日「GFI電子割符® Neo」をリリース
この度、グローバルフレンドシップ株式会社(本社:東京都新宿区四谷 代表取締役社長:保倉豊)は、GFI電子割符®ライブラリの新シリーズ「GFI電子割符® Neo」を2005年6月3日にリリースいたしました。
「GFI電子割符® Neo」は人類の叡智である「割符」の概念をコンピュータ上で実現する製品です。個人情報保護法・偽造カード法・e-文書法等の法的整備が進められている現在、これらの法案が持つ精神に最適の情報管理手法を提供することができます。
「GFI電子割符® Neo」は取扱うデジタルデータを複数の意味のないデータに分散します。復元には複数個の割符が必要なため、例え1つが漏洩しても情報漏洩はなりません。このようなコンセプトによって機密情報を分散管理し、リスク分散・コントロール権の分散・およびリカバリ性の確保など、複数の機能をご提供いたします。
開発に当たっては、従来のGFI電子割符® ver.3のアルゴリズムを根本的に見直し、全く新しい製品に生まれ変わりました。
GFI電子割符® Neoの特徴を以下に述べます。
1.工学的に見て解読不可能な秘匿性
分割した割符データ(割符片)は、復元に必要な個数を揃えないと原本にもどりません。それぞれの割符データは全く無意味なビット列で、原本のどの部分にあたるかも分からないため、ここから元の機密情報を推測することは不可能です(計算量的安全性)。
このセキュリティ強度については、東京理科大学理学部第一部数理情報科学科の森田 昌宏 教授に強度評価を受けており、評価結果からは工学的に見て解読不可能な強度を備えていることが分かりました。このような意味で、例え1つの割符片が漏洩しても情報漏洩にはならず、個人情報保護法などの精神を正しく具現化する技術であると言えます。
2.大事な情報のリカバリ性
情報をN個に分割する際、N-1個の割符でも復元できるような分割方法を可能にしました。例えば3個に分割してひとつの割符データが紛失・破損しても残りの2個から原本を復元できますので、機密情報のバックアップ・リカバリソリューションの開発にも安心してご利用いただけるようになりました。
3.ネットワーク負荷の大幅軽減
電子割符が持つ本来のセキュリティ強度を保ったまま、大きな機密情報から特に小さい割符(例えば数百Byte〜数KByte)を1つ作ることが可能です。このように小さな割符と、残りの大きなサイズの割符を同時に作り出し、小さい割符だけをネットワークで伝送することで通信負荷を大幅に軽減することも可能になりました。これによって機密情報を低コストで安全に伝送したり、安心してIDC等への保存・管理ができます。本機能はリカバリ機能との併用も可能です。
4.高速度/省メモリ動作
GFI電子割符® ver.3と比べ、時間比率で約60%も速度を向上させました。現在普及しているコンピュータの処理能力なら、1MBのデータを1秒弱の時間で割符に変換・複合することが可能です。またストリーム処理によって使用メモリを常時3MB程度に抑え、大容量のデータでも処理できるよう改良いたしました。
5.開発言語バリエーション
3つの開発言語で5つのプラットホームに対応しております。またそれぞれのプラットフォームで生成された割符には互いに互換性がありますので、例えばWindowsクライアントとLinuxサーバ、というような組み合わせでもご利用になれます。
- C++版
- Microsoft Windows 2000, XP, 2003 Server
- Linux (RedHat 7.x, 8, 9, ES2.1 ES3.0 にて動作検証済み)
- SUN Solaris-Sparc (Solaris 7, 8, 9 にて動作検証済み)
- .NET版
- Microsoft .NET Framework 1.1
- Java版
- Java2 (JDK-1.4.x, JDK-1.3.x, JDK-1.2.x)
以上述べたように、本製品はアプリケーション開発またはシステムインテグレーションを業とする会社様向けにご提供いたします。
今後、情報技術(IT)が社会的インフラとなるには、これまで強調されてきた利便性のみならず信頼性・安全性を備えるのは勿論ですが、それ以外に個人情報保護法・偽造カード法・e-文書法などの精神を技術によって正しく具現化されなければなりません。今回開発したGFI電子割符® Neoは、暗号などの既存技術では必ずしも対処できない上記の問題を具現化し、社会的基盤を強化する役割をもっております。
■提供開始時期
2005年6月1日
販売単位は各プラットホーム毎となりますが、複数プラットホームのまとめてのご用命もお受けいたします。
詳細は、下記連絡先までお問い合わせください。
■本件に関する問い合わせ先
グローバルフレンドシップ株式会社
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-13 ワークスナカノ2F
TEL:03-5366-5490 FAX:03-5366-5491
URL:http://www.gfi.co.jp E-mail:info@gfi.co.jp
※ GFI電子割符®はグローバルフレンドシップ株式会社の商標です